- 資産運用している教員の状況を知りたい。
- 投資方針を知りたい。
- 投資をするまでの準備やきっかけを知りたい。
こんにちは!現役教員のくまっくすです。
公立中学校教員10年以上。30代後半。担任・情報主任経験。夫婦で教員。妻と子供三姉妹。両親遠く、子育てで頼れない。家持・ローン有・車あり。資産運用6年目。NISAを活用して総額3700万円到達。節約・ポイ活で可処分所得を増やす。ワークライフバランスのために効率化を意識。教員のリスクとリターンの割が合わずに非常勤FIREを夢見る。
私たちのブログを読んでくださっている人の中には、教員の仕事と子育てを両立しながら、将来のお金のことに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。我が家は家持、子供3人、両親頼れない状況で、その心配はかなり大きかったです。
そんな私たちでもできた家計管理と資産運用の方法、そのきっかけについて、お話しします。
投資方針
私たち夫婦は教員生活を送りながら、結婚後から本格的に資産形成を始めました。資産運用を始めて6年目の今年、ついに資産総額が3,700万円を突破しました。
我が家の投資方針は「生活防衛資金を上回ったものをS&P500に投資」
以上です。
生活防衛資金として500万円(現在は400万円)を現金でキープして、それを上回った分はできるだけ早く投資に回します。

いきなりこの投資スタイルになったわけではありませんが、今はこれに落ち着いています。
実際に私たちがやってきたことをご紹介します。
きっかけは新築戸建を建てる時の無料FP相談
私たちは地元工務店で新築戸建住宅を建てました。その時、工務店から無料のFPを紹介されました。ローンを組むにあたって、これからのお金に関するライフプランを相談させてもらいました。このことが真剣にお金に関して知ろうと思えたきっかけでした。
子供は将来何人ほしいか。子供の高校の進学先は公立か私立か。大学進学は考えているか。その場合、国立大学か私立大学か、県外か県内か。車は何年で乗り換えるか、新車か中古車か・・・などなど細かく聞かれ、グラフなどに表してくれました。
学資保険に関しても「アルファベットなどのアメリカ企業など多くの有名な企業に投資して運用する」「ドルコスト平均法で絶対とは言えないがお勧めできる商品」など、当時の私にはさっぱりよくわかってない単語をそれなりに丁寧に教えてくれました。

その時に子供の学資保険、医療保険、収入保障保険に加入しました。丁寧に教えてもらいましたが、最終的に収入保障だけ残して、すべて解約しました(笑)
資産運用に関するyoutubeを見まくる
何かを始めるにしても知識は必要です。そして誰でも情報を発信できる時代です。だから、「絶対にyoutubeにそれなりの発信している人がいるはずだ」と思って見続けました。
通勤時間にはずっとyoutubeの動画を見て資産運用に関する基礎知識を入れていきました。ここで初めてドルコスト平均法の本当の意味や、投資信託、個別株、長期投資、証券口座と銀行口座の違いなどを学びました。
実際投資したらどうなるのかと思い、ヤフーファイナンスのポートフォリオでマクドナルド株とソフトバンク株を買ったことにして、値動きを見ていた時もありました。
まずは資産形成を支える「生活防衛資金」を作る
投資をするにしても余剰資金で行わないと暴落時に家計が破綻する可能性があります。そのため初めに生活防衛資金を作ることから始めました。
私たちはこの生活防衛資金を現金500万円と設定しました。
その理由は、収入保険以外の保険(特に医療保険)を解約するためです。現金がないときは助かる医療保険ですが、現金さえたまってしまえば、現金自身が保険になります。
さらに、万が一の病気や失業、予期せぬ出費があったときに、投資している資産を売却せずに済むようにするためです。
数字に関しては結構適当に決めました。まぁ500あれば安心でしょ・・・程度の考えでした。
もちろんこの500万円を現金でためることは簡単にできることではありませんが、幸い夫婦2人で400万円の現金があったので、頑張って残り100万円を、そして投資資金を増やすことを頑張りました。

500万円をためるまでは投資はできなかったので、証券口座を作ったりyoutubeを見て勉強することを続けていました。
では、この資金を作るためにしたことを次に紹介します。
家計を見直して「投資に回せるお金」を確保
資産運用を始める前に、まずは家計の全体像を把握することから始めました。毎月の支出を細かくチェックし、無駄な出費を洗い出します。
保険の見直し
生命保険
生命保険は、収入保障型の掛け捨て生命保険にしました。私たちがこの世を去ったときに残された子供たちには苦労させられません。かといって無駄なお金を支出できません。年齢によって必要な補償も少なくなるため、この保険にしました。
学資保険
学資保険は、生活防衛資金500万円がたまった時に解約しました。
学資保険は保険会社に運用してもらうなら自身で運用すればいいと思ったからです。そして当時はジュニアNISAが3年間残っていたので、年80万円×3年分×2人分=480万円を全力で入金しました。
医療保険
医療保険も学資同様、生活防衛資金500万円がたまった時に解約しました。
医療保険は、公的な保険がかなり充実していることを知ったので不必要と判断しました。高額医療費制度で支払い上限があること、保険でよく言われる差額ベッド代は別に支払える範囲内だろうという考えです。
特に、高額医療費制度についてはかなり詳しく調べました。公立の教員は共済組合に入っていると思いますが、共済組合のホームページを何度も見て確認しました。やはり自分が理解していないとだめだなと思い、ひたすら調べました。改めて健康保険のすごさを思い知りました。
自動車保険
これまでは両親から譲り受けた車を使用していました。自動車保険も両親が利用していた地元の保険屋さんを利用していました。そこからネット型の自動車保険に加入しなおしました。それだけで2万円くらい安くなりました。
スマホ代の見直し
スマホは格安simに変更しました。
詳しくはこちらから。
クレジットカードの見直し
もともとはオリコカードを使っていました。
ただ、楽天証券を作るにあたって、楽天銀行も開設したため、その時に楽天カードも申し込みました。楽天経済圏にどっぷりとハマることになりました。
楽天カードにあらゆる支出を集約してポイントザクザク!楽天市場のお買い物マラソンとふるさと納税でポイントザクザク!!証券と銀行も開設してポイントザクザク!!!
本気でポイ活している方々には追い付けませんが、まぁまぁなポイントを働かずにゲットできる状況はとても楽しいです。
外食の見直し
貯金や投資という言葉を全く知らなかった私たち夫婦は、それはそれは日々外食三昧でした。そして若いころの教員というのは、右も左もわからずにがむしゃらになんかやるという雰囲気がありました。体力もあるので、退勤時間は夜の9時10時は当たり前な生活をしていると、どうしても外食が増えてしまいました。
その外食は、投資においては敵です。基本的に外食はしないようにしました。

全く外食をしないわけではありませんが、「ここでの5000円を利回り5%で運用したら・・・」みたいな考えが常に頭をよぎるようになりました。これでは気持ちよく外食できません。そんな体になってしまいました。
外食を減らすためにいくつかの調理家電へ投資しました。かなりの働きを見せてくれています。
家計管理アプリの導入
我が家では「マネーフォワードME」を導入しました。当時は無料で10件まで銀行口座やクレジットカードを登録でき、収支管理が自動でできました。
自身の支出がどのくらいあるのか、収入はどれくらいか、資産はどれくらいかを見える化することは貯蓄をする人や資産を作りたい人にはもってこいです。
日々学習が続かない生徒も、RPGゲームのように「努力した分だけ経験値が数値化され、レベルアップが日々実感」できれば、学習も効果が出てくるのではと考えていましたが、これはまさに「努力によってレベル(資産が)アップ」する様子が見られます。
「支出を1つ1つチェックして・・・」なんて面倒なことは教員にはできません。ざっくりと支出を減らせたか、貯金が少しずつでも増えていったかというのを見るには、アプリが一番楽でした。

何よりも「あの時の自販機が失敗だった・・・」と日々思い出してしまうのがいい効果でした。何度も思い出すのは、日々忙しい教員にとっては貯蓄を三日坊主にしないための大切なポイントですね。
証券口座を開設する
証券口座を作ることが、資産運用の第一歩です。
私が初めに開設したのは「楽天証券」でした。楽天経済圏にどっぷり浸かるきっかけでした。

ついでに楽天銀行を開設するのもお勧めします。教員はネット銀行をあまり使っていない人が多いですが、給与振込にも指定できます。振込手数料も数回無料になってとても便利です。
小さく始めて、慣れてから増額する
家計の見直しで投資に回せるお金ができたとしても、いきなり大金を投資するのは怖いですよね。
最初は、当時のつみたてNISAの最大額「月5万円」からはじめました。
最初はたった5万円でも「投資に慣れること・・・というよりも「よくわからんし怖いから少しずつ」な感じでした。慣れてきたら、少しずつ投資額を増やしていきました。
生活費を見直したり生活防衛資金がたまった後は、1人分の給料で生活を回すことができたため、公務員1人分の給料丸まるを投資に充てられました。そのため、毎年まとまった金額を投資に回すことができ、資産形成のスピードが格段に上がりました。
ジュニアNISAを活用して、子どもたちの未来に投資
資産形成を始めた当時、まだジュニアNISAがあったので、子ども2人分をフル活用しました。

学資保険をやめた理由はこれです。なくなってしまったのはくやしぃ!!3人目の子供の分は別で頑張ります。
年間80万円を3年間満額入金(1人240万円)し、子どもたちの将来のために投資しました。そのあとは「ひたすら放置」です。15年以上放置するときの資産の増え方がとても楽しみです。
現状では、2人がそれぞれ近場の大学なら進学しても大丈夫くらいになりました。最終的には私立医学部も余裕でOKぐらいまで増えてくれないかなぁ・・・。
現在
PC版のマネーフォワードの画像です。

不労所得を夢見て高配当株をかじった時期があったので、株式(現物)があります。最近はほとんどやってません。ここには、我々のNISAはもちろん、ジュニアNISAも含んだものです。
住宅ローンが残り2800万円程度あるので、純資産は900万円くらいですか・・・。もちろん住宅の価値とか土地の価値は入れないでですけど・・・。
まとめ
資産3,700万円と聞くと、とても遠い道のりのように感じるかもしれませんが、
- 家計を見直して投資に回せるお金を確保する
- 無理のない少額から投資を始める
- 生活防衛資金を確保する
といった基本をコツコツと実践した結果です。
特に私たち教員は、毎月決まった収入があるので、家計管理や資産運用と非常に相性が良いです。
そして、教員と勉強の相性もとても良いです。次世代の子供たちを育てるためにも、この金融に関する知識は絶対に必要ですので、「まずはやってみる」ことが大切です。資本主義に生きる我々が資本主義の恩恵を受けられるこの知識を知らないのは、かなりまずいことです。
生徒に「挑戦しよう!」と言っているのであれば、自分が挑戦しないのは、生徒に対して嘘をつくことになります。まずは教員の我々がやらないことには意味がない!
「いつかやろう」ではなく、まずは月1万円からでも始めてみませんか?